2020年1月13日月曜日

認知症研究の第一人者が認知症に

先日見たドキュメンタリー。

認知症にかかわった方なら一度は聞いたことがあるであろう、「長谷川式簡易知能評価スケール」を考案された精神科医の長谷川和夫先生が認知症を発症し、それを1年くらい追いかけたというもの。



認知症が分かって1年ちょっとくらいなので、症状の進み具合が父とよく似ている。
最近の症状は、通院先で自身の症状を自分の本当の症状ではない「模範解答」をしまう感じ。

興味深かったのが、自身が提唱した、家族を介護から解放し患者自身の脳の活動度をアップするためのデイサービスでのレクレーションを自分が受けることになり、その幼稚さに絶句する場面。

そりゃあそうだ。
先生がやりたいのは書斎で本や論文を読んでいること。
一方、デイでは臨床医、研究者としての社会的な実績や本人の志向は全く考慮されないお遊戯大会。

しかし、デイのレクレーションを考案したのは自分であり、デイに出向くことは認知症の自分のためなだけではなく家族のためだ、というのが分かっているだけに、心は葛藤する。

悩んだ末、デイサービスに通うのをやめてしまわれた。

認知症の医療や介護の現場では今でも長谷川先生の提唱が主流である。
認知症のことを医学的に本当に分かっている人は今のところ誰もいないということなのだ。


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