結局、グループホームに引っ越すことについて、父には事前に知らせず、当日になってちょっと見学に行こうか、と促すことにした。
転居の前日にグループホームの契約や打ち合わせをし、新たに必要になるものをホームセンターに買いに行き、ホームの居室にセッティング。
役所に行って翌日の転居手続きがスムーズにいくように書類を入手して記入しておいた。
当日はサ高住で昼食をとった後出発することにしていたので、食事前に訪ねると、なかなか出てこない。
何度か声をかけると、ぼんやりとした風貌で機嫌が悪そうに出てきた。
どうやら朝食後、洗濯をしてからエアコンをガンガンにかけたモワッとした部屋でずっと寝ていたようだ。
食事の時間だから、着替えて下の食堂に行くように促すが、食事は食べたし、6時間寝ないと健康に良くないからと機嫌悪そうに言う。
いやいや、夜もちゃんと寝てたし、その食事は朝食で、今は昼食だよ。。
2か月ぶりに顔を見るが、認知症はさらに進んだ印象だ。
身支度をさせて食堂に送り出す。
その間に身の回り品を中心に荷造りをして、車に詰め込んだ。
食事が終わって、スタッフさんに出かける風に挨拶をして出発。
父とはこれでお別れなので、丁寧にあいさつしてくださったが、父本人はちょっと出かけるつもりなので、軽い会釈を返すのみ。
ちょっと心が痛む。
途中、役所に寄って住民票を移動し、グループホームに連れて行った。
父を連れて役所に立ち寄ったのは、マイナンバーカードの転居手続きに本人がいないととても面倒なためで、父はきっと何の用事で役所によるのか不思議だっただろうが、仕方がない。
グループホームに着くと、快く迎えられて、気分良く静かにリビングスペースでお茶をいただく。
その後、サ高住からグループホームに荷物を何往復か移動させ、居室はなんとか居室らしくなった。
ホームのスタッフさんと色々打ち合わせをしていると、父はちょっと不安そうに後ろのほうをうろうろ。
こちらも今までの父の行動を思い出すと、これからうまくやっていけるか不安になるが、ホームのスタッフさんは皆さん落ち着いていて、「今日はベテランが当直だし、スタッフは慣れてますから何があっても大丈夫です」と。
その言葉に後押しされ、ホームを後にした。
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