その翌日に事態はさらにもつれていく。
朝食を終えると、出ていくと言って、部屋の荷物をロビーに下ろし始めたのだ。
スタッフさんたちはもちろん出ていくことに賛同していないので手伝うわけにいかないし、父も手伝いを求めることなく、ひとりで折りたたみベッドやらテレビやらどんどんと運んでくる。
そして運送屋を呼べ、タクシーを呼んで運送屋を探しに行く、などなど、色々な要求をスタッフさんに投げかけては諭されるというのを繰り返し、昼になって昼食を食べ、また色々要求して諭されて結局夕方になり夕食を食べて諦めた。
ロビーにおろした荷物はまた部屋に戻した。
スタッフさんが手伝おうとしたが、触るな、と、自分一人で持ち帰ったそうだ。
一体、このエネルギーはどこから湧き上がるのか？
荷物の上げ下ろしはエレベーターを使うとはいえ、相当体力を使うし、あーしろ、こうしろ、と声を荒げるのだって体力を消耗する。
こうやって、どんどんエネルギーを使い切って、動けなくなっていくのだろうか？
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