2019年3月9日土曜日

特養の見学

要介護1になってから、ケアマネさんが包括センターの方から民間の方に変わって、早めに介護度がアップした時のことを考えておきましょう、と言われていた。

過去記事:親の介護 現在進行形 ~私は私、親は親~: 新しいケアマネさん

今回の訪問時に、ケアマネさんより実家近辺の特養と老健施設を教えていただき、実際に見学に。



今回は従来型特養2か所、ユニット型特養1か所、老健1か所。


特別養護老人ホーム(特養)は、食事や排せつ、入浴などの介助が必要な方が十分なケアを受けられるような施設で、要介護3以上でないと原則入所できない。
ケアの充実度に比べて費用が抑えられているため、全国的に入所の順番待ちが出来ている状況である。

介護老人健康施設(老健)は、医師が常駐しており、医療サービス(リハビリ等)が必要な方が主に入所し、最終的には在宅へつなげていくのが目標。
要介護1以上で入所可能。

いずれも従来型、ユニット型と区別があり、従来型は基本的に1部屋に複数のベッドがあり、カーテンや家具で簡単に仕切られており、個室もあるが、入居者の希望というよりは施設側の管理上、個室が必要な場合に個室に移動するという感じらしい。
部屋の配置はよくある病院のような感じで廊下の両側にずらっと部屋が並んでいて、スタッフさんが流れ作業でケアがしやすいシステム。

ユニット型は個室10部屋で1ユニットとなっており、ユニット単位でケアを受けながら食事や入浴などの生活をしていくイメージ。
プライバシーを保って、スタッフ1名当たりの入居者数も少ないのでゆったりと面倒を看てもらえる分、利用料も高め。


申し込みにあたっては、地域によっては地域全体の空き状況や入所申し込み状況を把握し、入所待ちを少なくしているところもあるが、実家近辺は希望者がそれぞれの施設に申し込みをして施設がそれぞれの審査基準で入所を判断している。


行ってみて思ったのは、まあ、こんなに介護が必要な高齢者がこの地域に居たんだ、という驚きと、やはり特養や老健は施設内で活発に活動している入居者さんは少なく、ロビーの椅子に黙って座っているか、ベッドに横になっている方がほとんどで、全体的に静か。


要介護3以上というのはどういう状態なのか、というのも実感できた。

ほとんどの方が生活に介助が必要な状態なので、当たり前と言えば当たり前だが、居室にはトイレも風呂も無く、共用。
外のトイレまでの移動が難しいけれど、自力で出来る方は居室にポータブルトイレ。

ロビーに居ても、和気あいあいとおしゃべりしたり、趣味にいそしんだりというよりは、静かにTVを見ているか、うたた寝している方が多い。
自由に歩き回っている方はほとんどいなかった。

一般的に男性よりも女性のほうが寿命も長く、夫より妻の方が年下のパターンが多いためだろうが、入居者は女性の比率が圧倒的に多い。
そして、入居すると、女性は上手にコミュニケーションをとってなじむ場合が多いが、男性はコミュニケーションが下手。
もう家に帰りたいと言うケースも多いそうだ。


今の父の状態から、この先、これらの施設に入った時を想像するのはなかなか難しく(そうなって欲しくないという願望もある)、施設によってそれぞれ良いところ、気になるところがあり、金銭的なことも含め、じっくり時間をかけて検討しないといけないということは分かった。
今のサ高住でも退去したいという父に入所を納得させることも中々ハードルが高そうだ。


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