また父の通帳返せコールが始まった。
数日前、ケアマネさんからメールがあり、血圧が下がりすぎたので病院を受診し、薬が減量となって、(ついでに)飲酒もやめましょうということになったとのこと。
お酒が回収されてしまって、イライラしていたのかもしれない。
買い物に行こうと思って先日渡したお金の置き場所が分からなくなってしまったのかもしれない。
電話に出ると、最初は穏やかなのに、通帳送ってないというと、口調が一変。
最後は電話先で大声で怒鳴り散らす。
毎回同じパターンだ。
私が通帳を預かっているのは分かっていて、通帳送ると言って全然送っていないのも理解できている。
最初から怒りの電話でもよさそうなものだが、毎回最初は穏やかで、最後は怒る、のパターン。
頭の中でどういう反応が起こっているのだろうか?
明日送るからと言って、その翌朝になったところでまた電話が。
ちょっと面倒になって、電話に出なかった。
何回かかかってきたけれど、無視。
その日の夕方、施設のスタッフさんから電話があって、父が食堂でご飯食べながら大声で通帳返してもらえないと騒いでいると。
電話をくれたスタッフさんは訪問時いつもコミュニケーションをとっているナースさんではなく、私も初めて話した方。
父が大声を出すのを聞いてびっくりされたようだ。
少額のお金は渡していること、大金を渡すと、また投資など後々困る使い方をしてしまう可能性がある、ということをお話しし、状況を納得してもらった。
しかし、これが発端となって、施設に居れなくなっても困る。
翌朝、施設に電話をしてみた。
いつものナースさんが出てくれて、前日のエピソードをお話しすると、父は朝になったら落ち着いていて、「大丈夫ですよ。お金があるとまたお酒買いに行きたくなっちゃうし、小銭も持ってなくてもいいくらいですよ~♪」という女神のようなお言葉。
改めて、環境に恵まれたなあと思う。感謝。
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