2019年10月6日日曜日

月末の恐怖が現実に(3)

施設に到着すると、父はロビーのソファーでじっと座っていた。
ずっとそうやって郵便が来るのを待っているのだそうだ。

施設の方と父が退去についてやり取りする中で、自分はここに住む契約などしていない、妹(私のこと)が勝手にやったのだ!と何度も言っていたようで、一度、きちんと父主体で契約書(ダミー)を交わしてはどうか、と提案を受けた。

やれることは色々やってみよう!ということで、契約書を簡単に説明しながらサインと押印をしてもらう。
うん、うん、とうなずきながら、名前も住所も丁寧な文字で書けている(番地はちょっと違ったが)。
表情も落ち着いている。

サインが一通り終わると、父から「これから一生お願いします」とにっこり。
いい感じだ。

しかし。

その数分後、あと数日したら施設を出て家に帰るとまた言い出したのだ。。。orz
今書いたばかりの契約書を見せても、「そんなのは自分で書いたのではなく、書かされたものだ」という。

一生お願いしますって言ったでしょ、と言ってもそんなことは言っていない、の繰り返し。
ああ、何をやってももう通じないのか?虚無感に襲われる。

本人には郵便来るかもしれないし、もうすぐ夕飯だし、と、またロビー待機を促して私はホテルへ。

早めの夕食を摂り、数日したらまた別の口実で滞在を引き延ばそうと色々と理由を考えながら一息ついていると、施設から電話。

父が夕食後、他の入居者さんとロビーでおしゃべりしていたかと思ったら、ちょっとした隙に家へ帰ってしまったと。
慌てて、実家に様子を見に行く。

家の明かりが点いていて、ノックすると父が出てきた。
何で帰ってきたのか聞くと、自分の家がいい、ここで寝ると。

押し問答を何往復かかわすが、状況が変わることはなく、怒りと絶望感がぐるぐる渦巻く。

もう嫌だ!勝手にしてくれ!
火事になろうが、静脈瘤が破れようが、もう知らない!
もう、こんな人にかかわりたくない!!!



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