2018年12月11日火曜日

介護認定と施設選び

介護について全くの無知の状態から調査開始。

まず分かったのは、介護施設にはいろいろあって、どこにでも自由に入れるというわけではない、ということ。



まず第一に、介護保険の認定度合いによって、入れるところと入れないところがあるのだ。

確かに、独り暮らしが不安なだけで身体に不自由なところが無い人が、寝たきりで何をするにもサポートが必要な人ばかりの施設に入っても、しゃべる相手もいないし、面白みは全く無いのだから、介護の必要度に合わせた施設を選ぶのは当たり前と言えば当たり前なのだろう。

公的支援を受けて施設に入ろうと思うと、いろいろと制限があって、介護度は要支援2以上は必要のところが多い。
つまり、ある程度のケアが必要な人に対して、金銭的なフォローをしてくれる、ということ。

なので、何はさておき、最初にやらないといけないのは、介護度の認定。
まずは、居住地の役場の地域包括支援センターに行って相談する必要がある。
高齢化の昨今、センターのスタッフさんは手続きの段取りも高齢者の扱いにも慣れていらっしゃって、落ち着いて事を進めてくれる。

認知症の主治医から介護に関する意見書を記入してもらうと、センターで段取りをつけてくれて介護保険の調査員がやってきて、本人と本人の状況を把握している人(家族など)に直接調査をし、主に日常生活のしづらさを基に判定される。

つまり、立って歩けて、名前が言えるとか書けるとか、受け答えにそれなりに答えられると(内容の真偽はさておき)、介護度は軽く判定されてしまう。


父の場合介護認定は、想像の通り、認知症の症状も軽く身体も自由に動くので、要支援1との判定となった。
なので、今すぐ入れるところを探そうとすると、基本自腹となる。

私のイメージでは、うちの父のような庶民が、そこそこの予算で施設に入ろうと思ったら、公的援助(介護保険)を基にしたようなところじゃないと無理だろうと思っていた。
有料老人ホームなんて、頭金がべらぼうに必要で、今いる実家を売り払ったって、それに必要なお金を捻出するのは無理だろうなあ。。。

しかし、ネットで介護施設の紹介サイトを見てみると、最近はいろいろなタイプの施設があって、父の住んでいるような田舎だと、1Kのアパートをシニア向けにしつらえて、食事や見守りサービスを付けている「サービス付き高齢者住宅(サ高住)」なんていうのもある。

普通にアパートを契約する感覚で、最初に必要なのは敷金と前家賃で、毎月の家賃は正に1Kアパート位でそれに3食の食費とサービス提供料+光熱費。

父の居住エリアだと、居室の家賃が5万円位、入居時の敷金が2~3カ月分、共益費は5000~2万円位、見守り費用が4000~1万円位、食費が3食で月5万円位が相場。

イメージはバリアフリーな作りの社員寮って感じ。
部屋に車いす対応のトイレと、独り暮らしには十分な風呂場が付いている。
部屋にはナースコールも付いていて、24時間スタッフが居てくれるので、何かあっても安心。

参考:全国の施設が検索できます。
老人ホームを探すならLIFULL介護(旧HOME’S介護)




施設によっては重度の介護が必要になっても見てくれたりするようだ。

マンションを買うような感覚の有料老人ホームより、賃貸アパート感覚で入居できるサ高住の方が敷居が低く、施設暮らし初心者&庶民の父には向いていそうな気がする。
賃貸なので、病状が変わって入院とか、介護度が高くなって特養のお世話になるとかなっても金銭的に無駄もない。

当初、行き来が楽なように私の住まいの近くを探そうかとも思ったけれど、言葉遣いも違い、土地勘のないところに引っ越して、認知症が進んだりしないか、というのも心配だったし、介護度が要支援1の父は担当ケアマネージャーを地域包括支援センターの方がされるため、引っ越してまた一から手続き関係をやり直すのは中々ハードルが高そうだったし、何かあったとき、伯母に助けてもらうことも考えると、今の実家の町内か近隣市町村で探すことにした。

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まずは優先順位の高いポイントや譲れないポイントを明確にしてみる。

  • 入居時、退去時の費用があまりかからない
  • 月々にかかる生活費は年金の範囲内で収まる
  • 食事を3食提供してくれる
  • 健康状態や服薬状況をフォローしてくれる
  • 通院の付き添いをしてくれる
  • 居室は「いかにも施設」という感じではない方が好み
  • トイレと風呂は個室にあった方が良い
  • 何かあったときに入院などの対応がスムーズにできる
  • 認知症が進んだり、寝たきりになっても対応してもらえる
  • できれば実家から近い


田舎の施設の口コミなんて、そもそも存在しておらず、とりあえず、介護施設を紹介しているサイトを頼りに、連絡を取ってみた。

ある施設は手書きで丁寧なお手紙とパンフレットを送ってくれるかと思うと、一方ではぺらっとコピーしたものだけを送ってくるところもあったりと、その対応は様々。

対応が良かったサ高住が、たまたま実家から徒歩圏内だったので、アポを取って父と一緒に見学。

この施設のオーナーは不動産屋さんで、まさに1Kのマンションのような個室。
部屋にはバリアフリーのトイレと、大きめの浴室が付いている。
責任者の方は看護師さんで、施設のスタッフも介護士よりも看護師を多く採用しているので、健康状態の変化も早期に気づいてもらえそう。
もちろん、食事の提供や通院のサポート、洗濯や掃除など、有料で必要なものをお願いできる。
現在入居中の方は健常な方から寝たきりの介護の必要な方までいらして、認知症の方も何人かおられるとのこと。

病院の運営ではないけれど、看護師さんが多い環境だし、逆に病状に合わせて必要な病院を選べる方が、適切な医療を受けられそうだと考えて、こちらに即決した。

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