2018年12月6日木曜日

施設に入りたい、と父から

病院で認知症の診断を受けて薬を始めてしばらくしてから、父から電話がかかってきた。

もう、施設に入ろうかと思う、と。

自身が認知症と言われて、独り暮らしに自信が無くなったのだろうか?
薬が効いて、現状を見据えられるようになったのだろうか?

理由は父しかわからないが、善は急げ。
早速、調査を始めることにした。



実家は、地方の田舎に40年以上前に新興住宅地として開発された田んぼの中の住宅地にある戸建て。

"サラリーマンあるある"で、家を買った途端に転勤を命じられ、いきなり西日本から東日本へ転勤となった。

その後、会社は東西を分社化してしまったため、父はもう西日本へ転勤ができなくなり、そのまま東日本で子供も成人。

実家は高度成長期の安普請な大量生産の建売住宅で、転勤で不在の間は不動産会社に任せっきりで賃貸に出していたため、その老朽化はずっと自分で長く住んでいる近所の家より早かったのではないかと思う。

父は早期退職して、それまで伯母が一人で担っていた祖母の介護を引き受けることになり、伯母の家や祖母の通所先に近いところにアパートを借りて住んでいたが、祖母が亡くなって、やっと自分の持ち家に戻ってきた。

祖母の介護のための最初の引っ越しの際に、全く選別せずに本当にすべてのものを箱詰めして持って行っており、キッチンの戸棚を開けたら、当時で20~30年位経っている調味料なんかが入っていて絶句した覚えがある。

さらに祖母の介護が終わって今の家に引っ越してきた際に、この現役時代の荷物に加えて祖母の持ち物が加わって、家の押し入れでは収まり切れず、床の間にまで段ボールを積み上げる始末。

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私も妹も伯母も、要らないものは片付けるように何度言っても生返事。
父が使う訳もないような調味料や調理器具も捨てようとしたら激怒。

結局、言うのも面倒になって、そのまま見てみぬふりをしてきた。


さらに、近年実家を訪ねると、冷蔵庫にはいつから入っているのかわからないものがぎゅうぎゅうに詰まるようになってきた。
食事は朝はインスタントラーメン、昼は配達のお弁当、夜はレトルトのカレーを食べていると言うが、冷蔵庫には謎の出来合いの惣菜なんかも入っていて、どういう食生活をしていたかは全く分からない。

参考:高齢者向けのお弁当宅配(父もこのうちの一つと契約していました)


父位の年代の男性は「栄養のある食事」という概念自体が希薄で、健康に配慮して食事に気を使うのに必要な知識も経験も不足しがちである。
ましてや一人分の食事となると、私でも面倒と感じるくらいだから、父ならなおのことだろう。

私も妹も、一人家の中で倒れていないか、コンロを消し忘れて火事にならないか、車で事故を起こしたりしないか、とずっと気を揉んできた。

見守りのある環境への転居を望んできたが、本人は大丈夫だという以上、どうにもできなかった。

なので、父自身から施設に入りたいという申し出は渡りに船で、すぐに入所可能な施設を探してみたが、これがなかなか大変。

そもそも、父を心配しているといいながら、介護なんてずっと先の話、と高をくくっていて、介護に関する知識なんて皆無。

ネットで調べても、施設にいろいろな種類があって、介護度がどうの、というのが羅列されているけれど、その意味や違いも全く分からない。

施設を調べる前からそのハードルの高さに閉口し、まずは介護の枠組みから調べなおすことにした。


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